◆アルミ・インサイト◆
このコーナーではアルミの情報や特徴等をご紹介しております。
今回はアルミ【厚板・薄板】と【調質】についてご案内いたします。
※アルミ素材の調質については、こちらのページにて詳しくご紹介させていただいております。
<薄板・厚板それぞれの加工と調質について>
一般的なA5052Pの場合。厚板の調質は「H112」で、薄板の調質は「H32」「H34」です。
「H112」は熱間圧延のままの状態の物で、「H32」「H34」は熱間圧延の後、冷間圧延を行った調質です。
冷間圧延とは対象物を常温のままロール圧延する加工方法で、平坦性・精度の向上がなされます。
薄板は特に平坦性と精度が要求されるため、冷間圧延を行うことが一般的です。
<アルミの薄板・厚板について>
アルミの板材は、一般的には6mm以下が「薄板」、それより上の厚さは「厚板」として認識されています。
それぞれ、
厚板:機械加工
(フライス、マシニングセンター)
薄板:板金加工
(プレス・レーザー・曲げ)
等の加工が行われています。
厚板で調質「H112」の板材は、冷間圧延を行っていないため板厚公差が薄板と比べて大きくなります。
【公差の一例】(参照:JIS H4000)
*冷間圧延材の厚さの許容差(A5052PH32 板厚2mm):±0.10
*熱感圧延材の厚さの許容差
(A5052P-H112板板10mm):±0.70
薄板の「H32」「H34」の板材は冷間圧延により平坦性・精度が高いため、そのまま使用する場合が多く、精度が求められる板金加工の利用に適しております。
(※厚板でも高精度の板材は流通しております。)
弊社では薄板・厚板それぞれ取り扱っております。
また一般的な規格にない板材のご相談も承っております。
ご興味がございましたら、ご参考までにこちらをご確認ください。
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