◆アルミ・インサイト◆
こちらでは、アルミ材料の特徴などをご紹介させて頂いております。
前回紹介したアルマイト処理とは別に意匠性・耐食性を上げる方法の「塗装」についてご紹介いたします。
今回は
①塗装の工程
②塗装の種類
③アルミとの関係
の3点でご紹介します。
塗装工程について
塗装処理は基本的には下記の通りです。
1.洗浄(製品本体の汚れ落とす)
2.下地処理 (表面を荒らし微細な凹凸を付け、塗料を付着しやすくする。下地処理には、物理的方法と化学的方法の2種類がある)
3.再洗浄
4.脱脂(アルコールやシンナー、湯洗で油分を除去)
5.下塗り(プライマー)
6.乾燥・焼付(オーブン、自然乾燥)
7.上塗り(トップコート)
8.乾燥
塗装の種類について
塗装は下記の3種類があります。
1.メラミン塗装:主にインテリア材(内装・室内)で使用。比較的耐候性は劣り、退色しやすい。剥がれやすいがコストは比較的安価。
2.アクリル塗装:エクステリア材(外装・屋外)で使用。3種類の中では耐候性や、退色、コストも中間程度。
3.フッ素塗装:エクステリア材で使用。耐侯性や退色は強いがコストが高い為、それだけの塗装が必要な個所で使用される。
アルミと塗装について
塗装処理は鉄などでよく利用される耐侯性と意匠性を向上させる処理ですが、アルミへの塗装は充分な注意が必要です。
理由として、アルミの表面が平滑であり、塗装が付着しにくく剥がれやすい為です。
アルミ材で塗装処理を行うには、下地処理を充分行います。方法として物理的方法と化学的方法のクロメート処理やアルマイト処理を行い、被膜を生成することで下地を調整します。
塗装はあらゆるところで利用されていますが、ただペンキを塗るだけでなく、様々な工程を得て綺麗で最適な塗装ができます。
以上、今回は塗装についてご紹介させていただきました。
|