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< 市場の概況 >
(前回までの振り返り)
2022年の主な出来事
01月 地域的な包括的経済連携
01月 RCEP 協定が発効
02月 北京オリンピック開幕
ロシアがウクライナに軍事侵攻
03月 韓国大統領にユン・ソギョル氏が当選
04月 国内・成人年齢が20歳から18歳に変更
05月 豪アンソニー・アルバニージ新首相誕生
06月 日本の出生率1.30。6年連続で低下。
07月 安倍元首相銃撃事件。
LMEアルミ3M(AVE)
05月 【$2,854.8】↘
06月 【$2,585.0】↘
07月 【$2,407.9】↘
【7/12~7/18】
ロンドン金属取引所(LME)銅3ヵ月先物(3M)相場の7月14日は、
7月7日の【$7,866.0/t】から
約8.0%下落の【$7,237.0/t】でした。
LMEアルミ3M相場の7月14日は、
7月7日の【$2,435.0/t】から
約3.9%下落の【$2,340.0/t】でした。
【7/19~7/25】
LME銅3M相場の7月22日は、
7月14日の【$7,237.0/t】から
約2.2%上昇し【$7,393.0/t】でした。
5週連続下落後に前週から反発上昇するも、依然、3月の史上最高値から30%超下落した価格帯で推移しています。
LMEアルミ3M相場の7月22日は、
7月14日の【$2,340.0/t】から
約4.9%上昇し【$2,454.5/t】でした。
銅、アルミともに金利上昇が重荷となって
います。経済減速につながるとの見方が
金属需要減予測に影響している模様です。
【7/26~8/1】
LME銅3M相場の7月28日は、
7月22日の【$7,393.0/t】から
約4.4%上昇し【$7,720.0/t】でした。
LMEアルミ3M相場の7月28日は、
7月22日の【$2,454.5/t】から
ほぼ横ばいの【$2,446.0/t】でした。
ドルは、FRBが利上げを止めたことで、20年ぶりの高値水準から軟化しました。その理由として、世界的に経済成長減速の見通しが続いている為、FRBが調整をしたようです。
【8/2~8/8】
LME銅3M相場の8月4日は、
7月28日の【$7,720.0/t】から
ほぼ横ばい約0.9%下落の
【$7,653.0/t】でした。
LMEアルミ3M相場の8月4日は、
7月28日の【$2,446.0/t】から
約3.0%下落の【$2,373.0/t】でした。
LME倉庫のアルミ在庫量が7月27日に30万トンを割りました。昨年11月に100万トンを割り、今年の5月23日に50万トンを割ってなお、減少続いています。
【8/9~8/15】
LME銅3M相場の8月12日は、
8月4日の【$7,653.0/t】から
約5.5%上昇し【$8,072.0/t】でした。
LMEアルミ3M相場の8月12日は、
8月4日の【$2,373.0/t】から
約3.9%上昇し【$2,466.0/t】でした。
LMEアルミ指定在庫量が歴史的低水準で、1990年以降32年ぶり30万トンを切っています。一方、日本での滞留在庫は増えています。6月半ばで国内三か所(横浜、名古屋、大阪)倉庫在庫量で37万トンです。LME在庫量を超えるのは極めて異例のことです。自動車向け需要低迷が背景にある模様。また中東産アルミにおいて、日本が港湾倉庫で大規模倉庫の多いことからいったん日本に入り、行き場を失くして受け入れたまま滞留しているものも含まれている事情があるようです。
【お知らせです】
次回のニッカル地金メルマガは、
2022年9月15日配信予定となります。
次回も、よろしくお願い致します。
(2022年8月19日付 小野寺 辰之)
※バックナンバーはこちらから
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<国外ニュース・国内ニュース>
【7/12~7/18】
<国際ニュース>
・スリランカ政府は17日、国内が無政府状態になりつつあることより、ウィクラマシンハ大統領代行が非常事態宣言を発令したことを明らかにしました。この非常事態宣言は、軍を派遣して市民を逮捕・拘束により、暴動を鎮圧するのに使われてきました
<国内ニュース>
・安倍晋三元首相(67)が奈良市で、街頭演説中に銃撃され殺害された事件で、奈良県警は、無職の山上徹也容疑者(41)を殺人容疑で送検しました。戦後初めて、現職の首相や首相経験者が襲撃されて命を落としました。今後の政界に多大な影響を及ぼしそうです。
・経営再建中の自動車部品大手マレリホールディングス(HD)は、東京地裁から民事再生手続きの一種である簡易再生手続きの開始決定を受けたと発表しました。負債額は1兆2000億円近くに上り、製造業では過去最大となります。尚、債権カットの対象は金融債権のみで、一般債権は対象外となる見通しです。
【7/19~7/25】
<国際ニュース>
・英国のヒースロー空港で19日、40.2度を記録し、イギリス本土の観測史上最高気温を更新しました。熱波は以前より頻繁かつ激しく、期間も長くなっている状態です。
ちなみに日本の最高気温の記録は、浜松と熊谷で観測した41.1度です。
<国内ニュース>
・大手旅行会社のHISが、傘下である長崎県のテーマパーク「ハウステンボス」を香港の投資会社に売却する方向で調整しています。売却額は数百億円程度とみられ、新型コロナの影響で旅行需要が減少する中、悪化した財務状況を改善する狙いがあります。
・政府が、物価高騰対策の一環として講じる家庭への節電ポイントの付与に向けて調整しています。
節電ポイントは、高止まりする電気代の負担を軽減するため、岸田政権が打ち出した施策で、電力会社が実施する節電プログラムを活用してポイントを付与する。まずは8月から、プログラムに参加登録した家庭などに2千円分のポイントを配る計画で、政府の予備費から1800億円程度を支出する見通しです。
予備費は、憲法87条で「予見し難い予算の不足に充てるため、国会の議決に基づいて予備費を設け、内閣の責任で支出することができる」と定められ、国会の承認を得ずに使いみちを決めることができます。
【7/26~8/1】
<国際ニュース>
・日本で100円ショップ「ダイソー」を展開する大創産業は、ニューヨークの中心地マンハッタンに初めて出店しました。ダイソーは米国で80店余りを展開。テキサスやカリフォルニアなどの州に加え、ニューヨーク市では郊外のブルックリンやクイーンズに店舗があります。
<国内ニュース>
・宇宙航空研究開発機構JAXAは、宇宙分野を担う人材の拡大を目指す取り組みを進めるため、ビズリーチと連携協定を結びました。異分野からの最先端技術や知識を持つ民間人材の登用促進や、宇宙産業人材の増加につながるキャリア教育を実施します。
【8/2~8/8】
<国際ニュース>
・WBMS(世界金属統計局)※は、2022年1~6月の非鉄金属地金の世界需給統計を発表しました。需給バランスは、アルミが89万5千トンの供給不足(前年は184万4千トンの供給不足)、銅が34万1千トンの供給不足(同28万3千トンの供給不足)となりました。
※WBMS
World Bureau of Metal Statisticsの略で、イギリスのウェアに所在。70年以上にわたる独立した調査機関。
<国内ニュース>
・日野自動車のエンジン不正問題で、国土交通省は3日、道路運送車両法に基づき、東京都日野市の同社本社の立ち入り検査を始めました。国交省は日野自の特別調査委員会による報告書をもとに内容を検証し、今後の処分や対応を検討します。
不正の内容は、排出ガス性能の劣化耐久試験にて、
①排出ガス浄化性能が劣化し規制値に適合しない可能性を認識しながら、排出ガス後処理装置の第2マフラーを途中で交換し試験を継続、経年変化により排出ガスの規制値を超過する可能性があること。
②燃費測定において重量車燃費基準による優遇税制を受けるべく燃料流量校正値を燃費に有利に働くように不正に数値に設定し、実際よりも良い燃費値を燃費計に表示させるようにして試験を実施しました。
・米国の原爆投下から77回目の「原爆の日」を迎えた6日、広島市の平和記念公園(広島市中区)で平和記念式典が開かれました。広島選挙区の岸田文雄首相は、非核三原則を堅持する考えを示しましたが、核兵器の開発・製造・保有を禁じる核兵器禁止条約には触れませんでした。岸田首相は続いて長崎にも参列しました。
【8/9~8/15】
<国際ニュース>
・米ウォルト・ディズニーがインターネット動画配信サービスで「収益重視」の姿勢を強めています。米国で広告付きプランを始めるのに合わせて「ディズニー+(プラス)」の料金を4割上げます。米ネットフリックスを猛追してきたディズニーですが、配信事業は今尚赤字で、利益を伴う中核事業へ脱皮を急いでいます。
<国内ニュース>
・「いきなり!ステーキ」などを展開する(株)ペッパーフードサービスは12日、一瀬邦夫代表取締役社長CEOが近年の業績不振の経営責任を明確にするという理由で辞任し、新社長に副社長だった長男の一瀬健作氏が就任すると発表しました。邦夫氏は取締役も辞任します。
ペッパーフードサービスは、同一店舗同士の競合や新型コロナウイルスの感染拡大による店舗の一時休業、肉マイレージのランクアップ制度の変更による改悪でリピーターが減少などで、業績不振が長期化していました。
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