◆アルミ・インサイト◆
このコーナーではアルミの情報や特徴等をご紹介しております。
前回分を合わせて見ていただき、アルミの特性や用途について知っていただければ幸いです。
他の金属たちと比べてアルミはどんな強みがあるのか、それにより、どんな用途で使われるのかを振り返る機会にご活用いただければ幸いです。
アルミは大きく「13の特性」があります。今月は後半の7つをご紹介いたします。
<アルミの特性について>
⑦【電気を良く通す】
銅と比べると約60%程度の伝導率のため少し低くなりますが、比重が銅より約1/3程度なので、銅の半分程度の重さのアルミで同量の電流を通すことができます。
最近ではワイヤーハーネス(※1)やCVケーブル(※2)等で、軽量化や曲げやすさから利用されるようになってきております。
※1.電気を伝える電線と、周辺機器に接続して電気を伝える端子やコネクタの組み合わせ
※2.別名【架端ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル】、電力用ケーブルとして普及。
⑧【磁気を帯びない】
外部磁場にほとんど影響されず磁気を帯びない性質をしております。
そのため、パラボラアンテナや電子医療機器など非磁性が必要な電気機器の材料としてよく利用されます。
⑨【熱伝導性が良い】
アルミは熱伝導性が良く、熱しやすく冷めやすい素材です。
また比重も軽い為、放熱材やエンジン部品、冷暖房装置などに使用されます。
⑩【反射性に優れる】
純度の高いアルミニウムは光線、電磁波、熱線をよく反射します。
その為、反射性が必要な照明器具、反射板、宇宙服などに利用されます。
⑪【低温特性】
鋼鉄と違い、-200℃でも脆性破壊がなく低温に強いことが特徴です。
アルミニウムは温度の低下によって強度が増していくため、低温プラントやLNGタンクなど低温で利用されるものに使用されます。
また近年、バイオテクノロジーなどの最先端技術でも注目を浴びています。
⑫【鋳造しやすい】
アルミニウムは融点が鉄や銅より低く、鋳造しやすい特徴があります。そのため、薄肉や複雑な形状の加工物を生産することが可能です。
自動車部品や産業機械部品など幅広く利用されております。
⑬【毒性がない】
アルミニウムは無害・無臭です。また食品類との反応も無い為、食品・医薬品の包装、飲料缶、医療機器など私たちが日常で利用するものにも多く使用されています。
アルミは様々な特性があり、その特性からもどんどん需要が増えております。アルミに関する基本的な情報はこちらです。
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