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ベース ⑪『アルミ材の調質について』

ベース ⑪『アルミ材の調質について』



⑪『アルミ材の調質について』

①調質とは
アルミニウム素材は冷間加工や溶体化処理等で強度・成形等の性質を調整することができ、その調整する処置のことを調質と呼びます。 その調質の種類を質別と呼び、質別は多種多様にあります。全部覚えるのは大変な為、このページではアルミの一般材によく使用される調質に絞ってご紹介をします。



②アルミ調質(質別記号)の見方

(基本記号)

*F   : 調質の指定なく製造された物
*H112: 熱間圧延のままの状態
*O   : 焼なまし処理により最も軟らかい状態
*H1X : 冷間加工を行い、中間焼鈍にて再度冷間加工した物
*H2X : 冷間加工を行い軟化熱処理した物
*H3X : 冷間加工を行い安定化処理した物
※上記Xは加工硬質の程度を8段階に分けた数値である。例えばH32だと「2/8硬質」となり、約分して「1/4硬質」となる
*T3  : 溶体化処理後(※)の後、冷間加工を行い、さらに自然時効させた物
*T351: 溶体化処理後、冷間加工を行い、ストレッチャー等による矯正を行うことで残留応力を除去し、さらに自然時効させた物
*T4  : 溶体化処理後、自然時効させた物
*T5  : 溶体化処理後、急冷を行い、人工時効硬化処理をした物
*T6  : 溶体化処理後、積極的に冷間加工しないで、人工時効硬化処理した物
*T651: 溶体化処理後、冷却を行い、ストレッチャーなどによる矯正を行うことで残留応力を除去し、さらに人工時効硬化処理した物

※ここでの溶体化処理とは加熱したクラブ・ビレットを圧延・押出までを行った物であり、冷間加工は冷延・抽伸加工を指す。



③アルミ一般材で使用される調質

アルミで使用される一般材の材質は板材ではA5052、丸棒ではA5056、形材ではA6063があります。それ以外では純アルミのA1050とA1100。合金では、A2017、A2024、A5083、A6061、A7075などがよく利用されております。

*A5052P(板)で使用される調質  : H32、H34、O、H112
※H32とH34はそれぞれ強度や曲げやすさで選択します。O材は「なまし材」で、最も柔らかい状態です。H112は熱間圧延上がりの調質で、厚板としてよく使われます
*A5056B(丸棒)で使用される調質 : H34、H112
※H34は外径が概ねφ50以下の物に使用。H112はそれ以上の外径に使用。
*A6063S(形材)で使用される調質 : T5
*A1100P(板)で使用される調質  : H14、H24
*A1050P(板)で使用される調質  : H24、O 
*A2017で使用される調質     : T3、T351、T4
※T3は薄板、T351は厚板、T4は丸棒で使用されます。
*A2024で使用される調質     : T3、T351、T4
※T3は薄板、T351は厚板、T4は丸棒で使用されます。
*A5083で使用される調質     : O、H112
*A6061で使用される調質     : T6、T651
*A7075で使用される調質     : T651




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